嘔吐恐怖やパニックになったきっかけ

「きっかけ」

嘔吐恐怖やパニック障害のきっかけ、みなさんはありますか?

私はこれといった出来事は思いつかないんです。

 

パニックと嘔吐恐怖を薬を使わず克服したくて、薬に頼らないとうたっていた心療内科に初診で行った時、心理士さんの問診の中で、嘔吐恐怖やパニックになったきっかけに心当たりはありますか?という質問があったんです。

 

その時私の答えは、

「これといった出来事は思い出せない」

という返事しかできなかったのですが、家に帰ってから自分の過去を思い出してみると、嘔吐に関する苦しい、辛い記憶が蘇ってきました。

 

幼い頃から乗り物酔いが激しく、胃腸も弱かったので、小学校低学年まではよく吐いていました。教室で吐いてしまったこともあり、その時の惨めさなどは今でもはっきり覚えています。

中学になると、ストレスで常に吐き気があり、この頃から体調がすぐれない日が多くなりました。また家族の嘔吐に恐怖を感じ始めたのはこの頃だったと思います

高校は都内の高校に電車で1時間かけて通学していました。バイトを始め帰りが遅くなって、酔っ払いが嘔吐しているのを怖く感じ始めたのはこの頃からあり、すでに嘔吐恐怖になっていたんだと過去を振り返ってみました。

 

でもこれというきっかけはないんですよね。どれもきっかけなような・・・

 

パニックの方は社会人になって1年もしないうちに通勤の電車で気分が悪くなることが日に日に多くなって、最初の職場は1年くらいで辞めてしまいました。

その時はまだパニック障害という言葉もなかった時代だったと思います。(あったのかもしれませんが、インターネットも普及しだしたばかりでそういう情報が自分に入ってきませんでした)自分が心の病にかかっているとは思いもしませんで、体調が良くないとしか考えていませんでした。

本当に辛くなって病院に行っても異常がみつからず、自律神経失調症ではないかという話が続き、なんとかやり過ごしてきました。

そのうちに歯医者が辛くなり、大好きだったデパートにも行かなくなり、美容院でも冷や汗をかくという状態になっていきましたが、病気だとは気づきませんでした。

 

その後、何回か職も変え、結婚や離婚などのライフイベントがある中で、職場で知り合った友人がパニック障害心療内科に通っているという話しを聞き、自分も同じ症状だということに初めて気づいたのです。社会に出てから5年が経っていました。

 

私がなんとかやり過ごしてきたのは、本当に辛くなったらすぐに環境を変えてきたからだと思います。会社に行こうとしても体が動かなくなってしまったら職を辞めてきましたし、(なので2、3年おきに職場を転々としました)最初の結婚も険悪なムードに耐えられず離婚を決意するなど、辛いことから逃げてきたことで、ひどくならずに済んでいたのかもしれません。自分なりにはどの状況もいっぱいいっぱいになっての決断だったのですがね(言い訳)

 

きっかけって何だったんだろう、そもそもきっかけがあったのか、ないのか、それすらもわからないまま、20年以上、この状態を続けてきてしまったんだなと改めて考えさせられた日でした。

 

きっと私の場合、これといったきっかけはないと思うのです。

どこかで吐いてしまったら恥ずかしい、どこかで倒れてしまったら誰かに迷惑がかかるといった気持ちが肥大化してしまったことが原因ではないかと思っているので、これから始まるカウンセリングで専門家の方とお話しできることを楽しみにしているところです。

 

カウンセリングの内容は悪い影響がない範囲で(どこまでが悪い影響なのかは私の独断になってしまいますが)このブログに記録していきたいと思います。